育て方の知恵袋

土について

良い土とは

土壌は植物にとって『家』のようなもの。よりよい環境で育つことで、健康に育ちます。

良い土の条件

強く土を握ります。

軽く押すとくずれます。

軽く押してもくずれない土は水はけが悪い。

握っても固まらない土は保水力・保肥力がない。



土壌は、『団粒構造』が理想!


団粒構造の土にするためには土づくりが肝心です。
団粒内や団粒と団粒の間にすきまができることで、保肥力・保水力・排水性・通気性がよくなります。





土づくりの手順

植え付け前に、以下の作業を行いましょう。


①天地返し 

30~40cmの深さを掘り起こし、地中深くの土を地表に出す【天地返し】をします。
その際に土に酸素を含ませ、石や雑草、根などを取り除きます。

日当たり、風通しなども考慮し、花壇や畑を作る場所を選ぶことも重要です。

②石灰をいれる 

土の酸度を調整します。
土にまいて放置すると固まることがあります。
まいたらすぐに土全体にしっかりと混ぜ込みましょう。
【石灰の役割と種類】 参照

次の作業まで1~2週間あける
[苦土石灰や有機石灰を使う場合、次の作業の『堆肥』がしっかりと醗酵されているものを使う場合は、1~2週間空けずに同時に作業が可能です。]

③たい肥を入れる 

堆肥などの『土壌改良材』を混ぜ込みましょう。
土をふかふかとした【団粒構造】に整えます。

次の作業まで約1週間空ける

④肥料を入れる 

植物の栄養となります。
植物の植え付け前に与える肥料を『元肥』といいます。
土に混ぜ込みやすい粒状や粉状のもの、収穫まで長く効き続ける『一発肥料』、育てる作物ごとに配合された『専用肥料』など、さまざまな種類があります。

⑤整地 

土表面を平らにならします。でこぼこがあると水がたまったりするのでなるべく平らにします。畝をつくる場合はこのタイミングで作りましょう。

次の作業まで約2週間空ける

⑥植え付け 

植物を植え付けます。

注意事項 



・病気や連作障害の発生した土は、薬剤の散布などが必要な場合もあります。
・土に混ぜ込んだ資材は、偏りが無いようにしっかりと混ぜ込んでください。
・使用する資材の種類によって作業内容が変わることがあります。
・栽培する植物によって、土づくりの作業が異なる場合があります。



プランターや鉢の土を再利用する場合


一度使った土をそのまま繰り返し使用すると、病気や生育障害の原因となります。
畑や花壇の土づくりと同様に、資材を混ぜ込んだりすることで、使い古した土も再利用できます。

①消毒・ふるい分け

シートなどの上に使い古した土を広げ、
根っこや雑草、石などの不要なものを取り除きます。
(ふるいなどを使うときれいに取り除けます)
よく混ぜながら水をかけ、全体を湿らせます。

よく湿らせた状態で黒いゴミ袋に入れ口をしっかりと閉じます。
日光の良く当たる場所に置きます。
   5~6月なら約1か月間
   梅雨明け頃なら約20日間
   炎天下なら約1~2週間

土が乾いた状態だと熱が全体にいきわたらず、
うまく消毒できません。

②資材を混ぜ込む

畑や花壇の土づくりと同様に
石灰や土壌改良材、肥料を混ぜ込みます。

土壌改良材や石灰などの資材が配合された、
使い古された土に混ぜ込むための、
『土の再生材』『土のリサイクル材』などの名称の商品もあります。





土壌における微生物と有機物のはたらき

土の中で有機物は微生物のエサとなり、微生物の繁殖を促します。
微生物が有機物を分解し、腐植と植物の栄養分に分解します。
腐植は土を【団粒構造】に整える働きがあり、植物が健康に育つ環境が整います。





石灰の役割と種類

作物によって好適pHが異なります


雨や、植物の根から分泌される根酸によって、酸性になった土を矯正するための資材が石灰です。
植物にはそれぞれ酸性の土を好むもの、アルカリ性の土を好むものがあり、植物それぞれの生育に適した酸度(pH(ペーハー))を好適pHと言います。多くの野菜類はpH6.0~6.5を好むと言われています。

作物ごとの適正pH
pHの目安 作物例
4.5~5.5 スイカ・ジャガイモ
5.5-6.0 サツマイモ・パセリ・ダイコン・トウモロコシ
5.5-6.5 キュウリ・トマト・レタス・ニンジン・メロン
6.0-7.0 タマネギ・ゴボウ・トウガラシ・アスパラガス



例) じゃがいもは酸性(pHの低い)土を好むためアルカリ性の土で栽培すると、表面がざらざらになったり病気の原因となることがあります。


石灰の種類


園芸に使用される主な石灰の種類は以下の通りです。

土の酸度を(酸度計などで)測り、必要量を施すことが基本です。
・土壌の質にもよりますが、pHを1.0上げるのに必要な苦土石灰は約150~200gです。
・粒状の石灰は粉状のものに比べ、反応が穏やかになりますが、風で飛散しにくく撒きやすいです。
・石灰と肥料や堆肥などを混合すると反応してガスが出る場合がありますので間をあけて土に混ぜることが大切です。


直接手で触れたり、目に入ったりすると炎症を起こす場合があります。
保護メガネやマスク、手袋などの保護具をつけて作業を行ってください。

当社では以下の商品を取り扱っております。
ペットボトル肥料 ぱらぱら有機石灰
カキガラ有機石灰
貝心の一撃』(有機石灰)





土の種類と特長

「通気性」「保水性」「保肥力」等の特長の異なる『単用土』と、 『土壌改良材』を組み合わせて配合することで、植物の生長や用途に合った『培養土』となります。

『単用土』『土壌改良材』の種類


『単用土』と『土壌改良材』の主な種類と特長は以下のようになります。

通気性 保水性 保肥力 商品紹介ページはこちら
単用土 赤玉土 赤玉土(大粒)  赤玉土(中粒)  赤玉土(小粒) 
鹿沼土 鹿沼土(普通)  鹿沼土(細粒) 
軽石 軽石(大粒)  軽石(中粒)  軽石(小粒) 
黒土 黒土
桐生砂 桐生砂
川砂 川砂
土壌改良材 腐葉土 腐葉土
バーミキュライト バーミキュライト
パーライト パーライト
ピートモス ピートモス
ゼオライト 1Kg  5Kg  20Kg 
くん炭 くん炭

*製法・形状によって同じ土でも性質に差があります。




配合例


1.花つきの悪い草花類には「赤玉土」などの粒状の用土と「腐葉土」を混合し、乾きやすい(気相率の高い)混合用土にします。
2.根腐れを起こしやすい植物や、根の張りの悪い植物などには、通気性を良くし、土の中の空気(気相)を多くする「軽石」「パーライト」などを3割程度混合します。

植物の種類 用土の配合例
一般草花 赤玉土7 腐葉土3
野菜 赤玉土6 腐葉土3 堆肥1
観葉植物 赤玉土5 腐葉土3 パーライト1 バーミキュライト1
挿し木・種まき バーミキュライト5 パーライト2 鹿沼土2 くん炭1
球根・宿根草 赤玉土5 腐葉土3 堆肥1 バーミキュライト1

※配合例は一般例のため、植物の品種により変更が必要な場合があります。
※緩効性肥料を混合する際の目安は1リットル当たり2~3gです。
※粒の大きさは、植物の育ち具合や鉢の大きさにより、極力均等化します。
※堆肥の種類は植物に合わせてご使用ください。