先人たちから受け継いだ
「障がいを持った方々の働く場所を守る」という
バトンを次世代へ繋ぎ続ける

サンアンドホープは、1997年に設立以降、福岡県北九州市にある本社工場と兵庫県加西市にある関西工場の2拠点で、肥料や用土の製造を行ってきました。家庭園芸を楽しむお客様からプロの生産者の方々まで、それぞれのニーズに合わせた約1,000種類のアイテムをご提供しております。

創業より多くの皆様にご愛顧いただいているサンアンドホープの商品は、その多くを社員が一つひとつ手作業で真心を込めて製造しています。なぜオートメーション化が進む時代に、あえて非効率な製造スタイルを選んでいるのかと疑問に思う方も多いでしょう。その理由はただひとつ、サンアンドホープが「障がいを持った方々の働く場所を守るため」に誕生した会社だからです。

私たちは国内最初の第3セクター方式の重度障がい者多数雇用企業として誕生し、26年以上も前から積極的に障がい者雇用に取り組んできました。実雇用率は65％を超え、2023年9月現在、27名の障がいを持った社員が在籍しています。今でこそ一般的になりつつある障がい者雇用ですが、それでも企業の実雇用率が2.25%（2022年度厚生労働省発表）の現状を見ると、26年以上も前から先人たちが尽力し続けてきた、この素晴らしい取り組みに敬意を表さずにはいられません。

これからもサンアンドホープが「障がいを持った方々の働く場所を守るため」に私がすべきことは盤石な経営基盤を作ること、そして先人たちから受け取ったバトンをさらに良い形で次世代へと引き継ぐことです。ミッションにも掲げている「すべてのいのちと共存できるやさしい社会を創る」ために「不惜身命」の精神で邁進してまいります。

サンアンドホープの企業としての強みは、丁寧な商品作りと強力な流通販路です。クライアントのニーズを細かく汲み取った多品目、小ロット生産にスピーディーに対応することができます。意外に思われるかもしれませんが、障がいを持った方々は丁寧な手作業を根気強く行うことが大変得意です。その能力がサンアンドホープのブランドを支えています。

また、全国のホームセンターや園芸店に商品をお届けするためには強力な流通販路が欠かせません。サンアンドホープは、家庭園芸業界で圧倒的な流通力を持つ株式会社welzoの傘下です。welzoが持つ強い販売ネットワークを通じて全国のマーケットへ供給しています。さらに日々売場を巡回している当社の営業チームがより一丸となり、顧客サービス向上のために奔走しています。

そして新たな肥料の開発にも力を入れていきたいと考えています。肥料はそもそも再利用資源を使ったものが多く、サンアンドホープで製造している有機肥料のほとんどが副産物を加工したものであり、サステナビリティの高い商品です。さらに今後は、資源の有効活用と環境保全も強く考慮していかねばなりません。人にも、地球にも、幸せな未来を開拓できるよう新製品開発に積極的に取り組みます。

私たちサンアンドホープは、今後も障がいを持った方々の働く場所を守りながら、園芸を愛するすべてのお客様と農業生産者の方々にご満足いただけるよう、あらゆるニーズを満たす商品を製造し続けます。これからもどうぞ、サンアンドホープをよろしくお願いいたします。

代表取締役社長
中武英一